だんだんと、あつくなってきました。
もうすぐ、夏祭りや盆踊りの時期になるので、ゆかたなどを着るタイミングが、少しずつとふえていきますよね。
浴衣や甚平などを着て、扇子とかうちわとかを持ったり、あるいは、帯に挟んだりして持ち歩いている人を、毎年いく人か見かけることって、案外、多ったりします。
で「父の日のプレゼント、うちわと扇子、どっちがいいと思う?」って、友達に聞かれたんですけど…
そのことを、考えてるうちに、「この2つって一体どうちがうんだろう?」って、疑問に思うようになったんですよね。
なので、これを機会に、徹底的に調べてみたんですよ。
今回は「うちわと扇子がどうちがうのか?」「どっちが涼しいのか?」など、お伝えしていこうとおもっています。
いっしょにみていきましょうね。
どっちが涼しい?
扇子とうちわ、おなじようにあおぐのなら、断然、うちわのほうが、涼しく感じるんですよ。
その理由として、次の2つのことがあるんです。
- うちわは涼しさに特化
- テコの原理
追っていきましょう。
うちわは涼しさに特化
ご存知の通り、「扇子」は、涼むために、持ち運びに便利な道具として、発達し、「うちわ」は、涼しさを得るのに、特化して、発展してきたものなんですよね。
扇子は携帯用
コンパクトに小さく折りたためて、どこでも持ち運べて、もち歩けるようになっていています。
「扇子」は、携帯性を優先に作られていて、持ち運びやすさは、抜群です。
胸ポケットや内ポケットに、携帯するにも、かばんなどの中に収めるのも、うちわのようにかさばることもなく、場所を取りません。
どこにでも、もっていけるので、実用性大ですよね。
あおいでも、音が小さいので、公共の場でも、安心して使えるんです。
職場や仕事先などの外出先では、コンパクトな扇子を使うほうが、便利で、たすかることも多いです。
夏場に、電車で、汗をふきながら、扇子をもってパタパタとあおいでる、男性を、たまにみかけることってありますもんね。
うちわは涼しさに
「うちわ」は、涼をとることに優先して、あおぐことに、特化していった道具なんです。
構造的に、すごく丈夫で、つよいつくりになっているんですよ。
ちょっと大きすぎて、かさばるので、持ち運びには、不便な面もありますけど、自宅などの家の中で、使用するには、とても長けています。
テコの原理
柄の先から先端までの距離が、長いほうが、テコの原理によって、断然、風量がつよくなるんですよ。
そして「うちわ」のほうが、距離の長いものが、比較的多いのも、周知のとおりです。
構造的に、風量が多くなるつくりに、なっているだけではなくて、あおいで、実際に1回、風を受けてみても、強い風をおぼえ、とても涼しく感じることができますよね。
うちわの柄である平板の、しなりによって、スナップが利いて、効果的に、かぜをおくれるようになっているんです。
手首のスナップをつかって、さらにしなりを、利用することで、最小のエネルギーで、効率よく、風が送れるだけでなくて、手もつかれにくいんですよね。
「扇子」は、ギザギザな波型の形なので、残念ながら、しなりにくい構造になっていますよね。
なので「うちわ」のほうが、圧倒的に風量が強く、涼をとるのにすぐれています。
風のおこしかたのちがい
風の吹きかた自体も、
- うちわ
- 扇子
で、実は、それぞれ違いがあるんです。
うちわ
うちわを上下させて、あおぐ事で、空気を、圧縮したかたまりとして、前面へおしだし、風をおこしているんです。
その空気のかたまりを、肌に送りつけて、当たって、風を感じるんですよ。
扇子
折りたたまれた、波型のでこぼこが、個別にひだとなって、小さな羽の代わりとなって、それぞれがカルマン渦をつくり、風を、効率的に生みだすんですよ。
「扇子」は、少ない労力で、風を発生することが、できるような構造をしているんです。
軽くよわい力で、あおいだときでも、涼しい十分な風を、機能的におこすことができるんです。
効率だけ考えるのなら、「うちわ」よりも「扇子」のほうが、より少ない労力で、効果的に、風を作り出すことができるんです。
つまり「扇子」は、少ない力で、より効果的に、涼がとれ、細かいすずしい風をおこすのに、優れているんですね。
そして「うちわ」は、つよい風をつくり、おおい風量で、すずむのに、適しているんです。
次に、それぞれの形状のちがいについて、みていきましょうね。
形状の違い
まず、手に持って、ふってあおぐことで、風をおこして、送ることができるものの、総称を「おうぎ」というんですよ。
丸形、または、円型の一部を、欠いた形状のもので、形状や用途によって、「うちわ」と「扇子」の2つに、わけられているんです。
どちらともが、おうぎと、同じ仲間なんです。
それぞれの、形のちがいを、確認していきましょう。
扇子
「扇子」は書いてある文字の通り、扇のこども、小型の扇、を表していて、大きさや見た目の小さいおうぎ、という意味なんです。
外見が、折りたためる形状になっている物を、「扇子」といいます。
おりたためる部分が、蛇腹になっていて、それを、横にスライドさせて、扇面をみせることができるんです。
持ち手の部分も、グリップ体になっていて、持ちやすく、指にフィットして固定されるので、あおぎやすくなっていますよね。
コンパクトな形にたためるので、持ち歩いて、涼をとれるのは、ご存知のとおりです。
うちわ
外見が、折りたためない形になっているほうが「うちわ」ですよね。
漢字で書いた「団扇」の団という字は、家族団欒という言葉にみられるように、円をあらわしているんです。
つまりは、丸い形状のおうぎ、という意味なんですよ。
扇面である、丸い平面に、持ち手がついている形ですよね。
「うちわ」のほうが、風量がおおく「扇子」は、携帯用のすずしむ道具として、発達してきたものなんですよね。
今年の夏、あたまの片隅にでも入れておいて、何かの折に、参考にしてください^^
「扇子」や「うちわ」は、ゆかたや甚平などと、とても似合ってセットになっていて、夏を感じることができる、演出できるアイテムとして、欠かせない存在になっていますよね。
お祭や盆踊りの時期になると、男性でも女性でも、「うちわ」や「扇子」をもった浴衣姿の人を、町なかでも、見かけることが多くなってきます。
その光景をみているだけでも、その瞬間の季節感を、ライブで感じる事ができて、風流な気持ちになって、こころがホンワカしてきちゃいますよ。
まして、自分が身につけるとなると、もっと楽しめちゃいます。
扇子やうちわは、それぞれいい所もわるい所も、用途や使い道なども、ちがうので、場面場面や、適材適所にあったように、使い分けていきましょうね^^
今年も、夏をたのしんじゃいましょう。
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