警報と注意報の違いとは?いったいなんなの?

雨の降ることの、多い時期になってきました。

梅雨の時分に差しかかったせいか、警報やら注意報など、最近よく、見かけるようになってきましたね。

それで

  • 電車が止まったり遅れてしまったりで、会社にいけなくなったり
  • 普段と違う通勤経路に、変更して、遅刻してしまったり
  • 学校にいってみると休講になってしまっていたり

で、面倒な目に合っちゃって、もう大変!

みたいなこともあると思います。

で、そんなとき、注意報と警報の意味ってなんなのか、違いは具体的になんなのかって、考えたこと、ありますでしょうか?

ニュースや天気予報などで、よく耳にする「注意報」や「警報」について知っていると、この時期、とてもべんりなんですよ。

すこし掘り下げてみていきますので、ぜひ、活用してくださいね。

天気の予報で

災害などの、自然現象が起こることを予想して、気象庁が発表しているものを「予報」っていうんですね。

そして、その予報には、おなじみの

  • 注意報
  • 警報

がありますよね。

それぞれみていきましょう~

災害発生が予想される地域で、防災活動や避難活動等が、円滑におこなえるように、「注意報」「警報」が発表されるんですよ。

事前に、注意や警戒をよびかけることになっているんです。

注意報とは?

気象状況の変化で、災害発生のおそれがある場合、その旨、注意喚起を促すために、地方気象台が「注意報」を発表するんですよ。

ご存知のとおり「警報」の一歩手前で、予報の度合いとしては、警報よりも、少し弱いですよね。

警報とは?

重大な災害がおこる恐れがあって「注意報」に比べて、さらに深刻な被害や切迫した災害に、見舞われる危険が想定される場合に、その旨を警告するために、発表する予報が「警報」なんですよ。

もちろん「注意報」よりも、危険の度合いも強く、確率も高いですよね。

注意報・警報の種類

地方気象台で発表される「注意報」と「警報」には、さまざまな種類がありますよね。

それは、次の図のとおりです。

警報 注意報
大雨、洪水、暴風、大雪
暴風雪、波浪、高潮
大雨、洪水、強風、大雪、風雪、波浪、高潮、なだれ
融雪、濃霧、乾燥、雷、低温、霜、着氷、着雪

対象となる現象や災害によって、多くの種類がわかれていて、「注意報」は16種類、「警報」には7種類あるんですね。

※大雨警報や洪水警報について、別記事にて、詳しく書いてます。「大雨警報」「洪水警報」について、そのちがいや、それぞれがどういう基準で発表しているのか、などをお伝えしていますので、ご参考にしていただければ、m(_ _)m

大雨・洪水警報の基準とは何なの?

注意報と警報の違い

災害が発生する、可能性の度合いによって、ご承知の通り「注意報」と「警報」にわかれています。

予想される被害規模の軽重や、災害のリスク、対応の要否や、緊急性、などで区別されているんです。

また「警報」の発表する事になっている地域で、同じ自然現象の「注意報」を、まず先に発表をして、注意を喚起したり、うながしたりすることもあるんですよ。

「警報」と「注意報」が、一緒にセットで扱われ、同時かつ一体的に、取り扱われる場合も、少なくないんですね。

ところで、どんな目安や基準で、「注意報」や「警報」を発表するのを決めているのか、ご存知でしょうか?

発表の基準とは?

気象要素(雨量や風速、波の高さなど)などの、観測値や予報値が、ある一定の基準に達したり、上回ったりすると予想されるとき、「注意報」「警報」などの予報を、その地域に、地方気象台が発表するんですよ。

で、その基準には、次にしめす、3つの特徴があるんですね。

  • 地域ごとで基準値が違う
  • 過去データから作成
  • 見直し更新もする

おっていきましょうね。

地域によって基準値が違う

発生が予想される自然現象(暴風、大雨など)に対して、それぞれ基準値(具体的な数値)が、各地域ごとに、定められています。

各「注意報」「警報」それぞれ、ちがう基準値が設定されています。

同じ種類の「警報」でも、県や市町村によって、基準値はばらばらで、内容もまちまちで、それぞれで、違ってしまうんです。地方の特性は、個別、独特なものなので、予想される災害や状況は、各自ちがうものになるからなんですよ。

天気の特徴や特有の地形などによっても、その地域での基準値の数値が、若干違ってきます。

それぞれの、地方の特質に合わせて、基準値を設けているんですね。

過去データから作成

過去の災害事例や、その土地の地理的な特性など、考慮にいれて、さまざまな気象データや自然災害データを、地方気象台では、膨大に保有しているんです。

災害発生当時や過去の、気象状況などを、対象となる地域ごとに、調査しています。

気象要素(単位時間当りの風速,降水量など)と、実際に発生した災害との関係性を、地域ごとに調べて、複合的な指標から、地方気象台は、発表の基準を、あらかじめ設定をしてあるんですね。

さらに、各都道府県の防災機関などと協議して、調整をしたうえで、基準値を作成しています。

警報基準、注意報基準は、災害発生のおそれがあるときの、気象の強さの目安になるんですよ。

見直し更新もする

警報・注意報の発表基準は、過去に何度か、全面的に、改定されてます。

災害の発生状況、防災対策の進展具合など、考慮にいれて、時々、基準値などが、見直されているんです。常に点検をおこなっていて、環境の変化や、災害の様相に対応して、基準値を適正な値にすることを、保っているんですよ。

また、突然の気象変化(地震や火山活動など)によって、災害の起きやすさなどに、変化が生じてしまった場合にも、通常とは異なった基準値が、暫定基準として一時的に、その地域で発表されることもあるんです。

例えば、地震などで地盤が緩んでしまい、降雨量が多い状態になってしまった時に、普段の状況より危険が増しているので、通常よりも下げられた基準値で、大雨警報や洪水警報等を発表する場合など、です。

基準値が地域でちがう具体例

同じ量の雨がふったとしても、災害のおきやすい地方もあれば、起きにくい地方もありますよね。

大雪に関して、沖縄では、雪についての注意報・警報、自体ないですが、東京などの大都市では、少量の雪が降っただけでも、危険性が伴ってしまうこともあります。

24時間の降雪量が、東京地方では、20cm以上で「大雪警報」が発表されますが、新潟で、上越地方などの山沿いの地域では、100cm以上になって、発表されることになっています。

メディアで確認すると…

発表された天気予報は、全国の地方気象台から、政府機関や都道府県などの、各防災機関に伝達されるだけではありません。

インターネットや、報道機関などの各メディアや、市町村を通じて、御存知の通り、地域の住民や地元の人達に、伝えられていますよね。

気象庁ホームページでも、地域ごとの各基準値が掲載されているほか、発表中の「注意報」「警報」の詳細も、掲閲覧可能で、確認できるようになっています。

国土交通省防災情報提供センターの携帯サイトなどでも、情報提供しているので、必要なら、利用するといいかもしれません。

そしてニュースや天気予報などの放送を通じて、報道機関(ラジオやテレビなど)で、詳細情報を含んだ各予報が、警報発表時には、地域住民に伝えられていきます。

なお、発表中の「注意報」「警報」の中には、詳細な情報も、掲載されているんですよ。

雨量や波の高さなどの、予想最大値やピーク時間、注意警戒が必要な事柄や期間、現象がおきる時刻や地域、激しさの度合いや程度の予測などなど、気象状況の変化にともなって、詳細がかわってしまって、内容が更新されることもあります。

情報を確認して、いつも最新のデータを利用するようにしましょうね。

次に、基準値をこえる恐れがあるとわかった時、「警報」「注意報」を、いつ、どのタイミングで、公表するのかをみていきましょうね。

発表はいつ?

気象状況の変化で、計測値が基準値に達する可能性があるとわかった時に、「注意報」「警報」の発表をいつするのか、どのタイミングでするのか、などの目安は、次の2通りあるんですよ。

  • 現象発生が予想できない場合
  • 現象発生が予想できる場合

です。

現象発生が予想できない場合

災害の発生を事前に予測するのが、むずかしかったりできなかったりする場合は、基準に達すると同時、あるいは、達すると判断された時点で、発表されることになっています。

結果として、準備や避難行動のための猶予時間を、確保しにくくなる場合もあります。

現象発生が予想できる場合

対象の災害現象がおこると、事前に予測ができている場合は、実際の災害発生の前の、つまり、基準値に達すると予想される3~6時間前に、「注意報」「警報」を発表することになっているんです。

こんなふうに猶予時間を設けているのは、その地域に住んでいる人たちが、防災などの事前準備をするために、必要な時間として、設置しているからなんですよ。

各防災機関や住民の人たちに、気象庁から予報が情報伝達されて、一般市民の人達が、避難行動をとるまでに要する時間を、考慮にいれたうえで、猶予時間をもうけているんです。

たとえば、台風の接近などの到着時刻は、おおよそ事前に予測可能だったりしますけど、警報基準に達する6時間前に発表しておく事で、学校側も、下校措置や休講などの通達も、できるようになっていますよね。

眠っている人が多い時間帯では…

人が活動してない時間帯(夜間早朝など)に、「警報」の発表が重なってしまう場合、夕方までには、前段階として「注意報」を発表します。

その際、警報を発表する可能性のある時間帯(つまり夜間、早朝など)も、情報として、付け加えて、提示することになっています。

具体的には「明け方までには、警報へと、切り替える可能性がある」などと、明示するんですよ。

 


 
注意報」と「警報」のちがい、発表する基準や目安なども、伝えさせてもらいました。

なにかの折には、参考にしてくださいね。

ドラマとかバラエティの番組を見ていて、「ププッ」っという音といっしょに、「注意報」や「警報」のテロップが出てきたりすることって、あると思うんですよ。

その地名が、地元だったり住んでいる地域だったりしたら、めちゃめちゃ気になっちゃいます。

「明日、警報でていたら学校休みかな」とか「このままの天気だったら電車とまるかな」とか、考えたりしちゃいます。

災害発生時などには、身の安全をはかり確保するためにも、こうした気象情報に、注意しておいて、備えておくのもいいかもしれません。

ぜひとも、これらのお天気情報などを利用して、自分たちの生活の中でも、活かしていってくださいね。

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